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人類衰退論・反出生主義

誰も誕生しなければ、誰も不幸になることはない。幸福になる必要性も生じない。不幸な人生を過ごす人間は、それ自体を悔やんで死ぬことになるし、幸福な人生を過ごした人であっても、死によって、これまで得たものを全て失うという不幸を避けられない。このように、人生の最期には必ず不幸が待ち受けているのである。子供を誕生させるということは決して素晴らしいことではない。生まれるということは、死を約束されるということであり、それは同時に、不幸な最期を約束されるということでもある。だから、出生は殺人行為であり、悪行である。だから、子供の誕生は防ぐべきである。
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死後は「無」である

天国や地獄などといった、死後の世界といったものは、全て人間がつくり出した妄想であり、死後には「無」になる。それは何も無いということである。何故なら、肉体があることによって、人間は物事を認識できるからである。肉体を失えば、認識能力も失われることになるのだから、何も感じることはなくなる。
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世界を創っているのは自分である

外界と自分との関係性によって、自分の感情は創りだされる。物事を観測するのも自分である。創造主というものは、実のところ自分なのである。その自分をつくりだした創造主なるものが存在するというのは、おそらく妄想である。物は単に「あった」のである。現象に不安や恐れ、喜びといったものが含まれているのではない。自分が現象を解釈して、そのような感情をつくり出したのである。あらゆる感情は自分の心がつくり出すのである。
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